2011年から、「中国安全大会」を毎年開催しています。中国国内の全事業所から経営層ならびに安全担当者が参加し、最新の事故災害事例の報告や討議などを通じ情報共有を図っています。また、開催場所を各事業所の持ち回りとし、安全大会のプログラムの一つとして開催事業所における安全クロスパトロールを実施しています。異なる部門・事業所の担当者による客観的な指摘の共有は視点を広げ、地区全体の安全レベルの向上に結びついています。
タイでは2014年度から安全大会を開始しました。2014年4月と2015年1月、バンコク市内のホテルを会場として開催した「DOWA Safety Award in Thailand」には、タイ国内だけでなく、インドネシアや中国の事業所からも参加があり、現地スタッフが英語で各社の安全活動の成果を発表しました。 プレゼンテーションは、リスクアセスメント、ヒヤリハット、5S活動など幅広いテーマで行われ、お互いに学び合う場となりました。また、各社の安全担当者が会することで、自社の枠を超えた安全担当者同士のネットワークづくりにも役立っています。
2014年6月、東京本社において開催した「第4回リスクアセスメント発表会」には、国内外の事業所から約50名の安全担当者が集まり8件の発表が行われました。中国・タイそれぞれの安全大会で高い評価を得た江西同和資源綜合利用有限公司とDOWA METALTECH(THAILAND)の海外スタッフは、リスクアセスメント事例と自社の安全活動についてプレゼンを行いました。会場では各国各社の取り組みについて活発な意見が交わされ、充実した発表会となりました。
今後も、海外拠点での労働安全衛生管理を担う人材の育成と、国内外を通じた情報交換や学びの機会を積極的に設けていきます。