DOWAグループは、事業活動が環境に及ぼす影響を認識し、本業を通じた環境・社会への取り組みと、
自社事業における環境負荷の低減を経営における重要な課題と位置付け、グループ全体で取り組みを進めています。
環境重点施策 | 課題 | 指標 | 評価 | 主な実績 |
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資源循環の推進 | リサイクル原料の海外集荷強化 | 対前年度増 | ○ | 対前年度6%増 |
環境負荷・環境リスク | 大規模排出事業所における 省エネ型設備更新の推進 |
温室効果ガス総排出量 対前年度比1%削減 |
× | 対前年度11%増 |
環境保全活動 | 環境管理体制の相互巡視 | 5地区以上 | ○ | 6地区 |
生物多様性 | 保全行動計画の策定および実行 | 計画策定・実行 | × | 未策定 |
資源循環の推進 | リサイクル原料の海外集荷強化対前年度増 |
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環境負荷・環境リスク | 大規模排出事業所における省エネ型設備更新の推進 温室効果ガス総排出量対前年度比1%削減 |
環境保全活動 | 対外向け環境保全講習会の主催3回 |
生物多様性 | 坑廃水処理施設の異常気象・自然災害への防災対策強化 対策計画の策定 |
経済開放政策が進むミャンマーでは、海外から進出する企業が急速に増加しており、今後製造業の拡大が進むと考えられています。一方で、これらの企業から発生する廃棄物も増大し、ミャンマー国内での処理能力の拡充や適正処理の必要性が高まりますが、これまで国際基準※に準拠するような最終処分場がなく、工業団地では工場の廃棄物が一般の廃棄物と同様に処理されていました。
タイ、インドネシア、シンガポールなどの東南アジアで廃棄物処理事業を行うDOWAエコシステムは、これまでの経験を活かしミャンマーのティラワ経済特別区内に同国初の管理型最終処分場「GOLDEN DOWA ECO-SYSTEM MYANMAR COMPANY LIMITED」を建設し、2016年より工業系廃棄物を中心とした受け入れを開始しました。これは、日本企業が海外で本格的な商用廃棄物最終処分場を建設から進めたはじめての事例になります。
約9万m3の容量を持つ処分場は、高度な技術が求められる化学系廃棄物や石油・天然ガス掘削汚泥などの処理技術を有し、安全な処理・処分が可能です。さらに多様な業種からの要望に応じ、収集運搬、廃棄物の性状に応じた中間処理やリサイクルなど、総合的な廃棄物管理サービスを提供しています。
DOWAグループは、ミャンマーにおける「廃棄物の適正処理」の重要性や責任への認識を高め、環境保全と両立する持続的な発展に貢献したいと考えています。
※米国環境保護庁(United States Environmental Protection Agency, US EPA)の構造基準
DOWAグループでは、事業のライフサイクルの各段階で必要な資源やエネルギーの投入(INPUT)と、その活動から発生するCO2や廃棄物(OUTPUT)の収支を定量的に把握して、マテリアルバランスを考えながら事業活動を進めています。