DOWAグループは、CSR活動を通じて社会と良好な関係を築き、ともに持続的に発展するため、
すべてのステークホルダーから信頼される企業になることを目指して取り組んでいます。
DOWAグループは、新たな価値を絶えず創造していくためには、国籍や年齢などにとらわれることなく、多様な人材、多様な価値観を積極的に取り入れ、活かすことが重要であると考えています。従業員の属性の多様化を推進し、違いを受け入れ活かす組織づくりのため、さまざまなプログラムを展開しています。
事業の急速なグローバル化に伴い、さまざまな環境においてDOWAグループの事業を担える人材の育成が急務となっています。グローバルチャレンジプログラムは、日本のみならず世界のどこでも仕事ができる人材を増やすことを目的として、入社4年~10年目以下の従業員から事業会社ごとに選抜されたメンバーが参加します。2015年よりスタートし、これまで15名の従業員が受講しています。
研修では、4か月の国内学習と3か月の海外実習を通じ、ビジネスマンとしての課題解決力の向上をベースに、語学力や異文化理解など、幅広い能力獲得を目指して取り組んでいます。
2016年度は、アメリカ、インド、タイ、シンガポール、インドネシアの事業所で「理解すること」「伝えること」を学びつつ、将来のビジネスリーダーとして、現地のスタッフと協力し合いながら実習先での課題解決に努めました。
当社は、外部環境の変化に迅速に対応する強い組織を形成するためには、性別や国籍などに関わらず、多様な人材が能力を最大限発揮できる環境づくりが必要と考えています。このため、2016年度より、多様な人材・多様な働き方を支援するための重要なファクターであるマネジメント手法について学ぶ「ダイバーシティマネジメントプログラム」をスタートさせました。
初年度は、育児や介護などの家庭と仕事との両立が求められ、働き方に変化が見られる女性従業員のマネジメントに焦点を当てた研修を実施しました。さまざまなライフスタイル、多様な価値観をもつ従業員がともに働くためには、価値観を共有し、違いを認め合いながら成長していくことが重要です。今後はさまざまな多様性の観点からコンテンツを拡充し、プログラムを展開していく予定です。
来日研修プログラムは、海外事業所のスタッフを対象として静岡県磐田市のセーフティ・トレーニングセンターとテクニカル・トレーニングセンターにて、安全や設備保全の教育を受講する研修制度です。
2016年度は、中国、タイ、インドネシアのスタッフ30名が来日し、DOWAグループの安全衛生方針や事故災害発生のしくみ、リスクアセスメントのほか、巻き込まれ体験、感電体験などの危険体感を通じた安全教育、専門講師による自主保全・計画保全などの実技教育を1週間かけて学びました。
本研修は、来日したスタッフが帰国後に各事業所の「安全の伝道師」となるためのプログラムでもあり、海外子会社の安全教育の強化につながるものと考えています。
DOWAマネジメントサービスは、DOWAグループの事務サポートを行う全国組織で約半数が女性従業員です。2013年度より、女性がよりいきいきと活躍できる職場づくりを目指して、資材担当の女性従業員、約15名が集まり「女性担当者会議」をスタートさせました。
当初は業務課題の共有と改善、解決をテーマに開始しましたが、2014年度よりスキルマップを活用し、資材知識の習得と価格交渉力の向上など、メンバー内で取り組み項目ごとに指導者を決め、各自のレベルに合った能力を身につけられるよう実践的教育を重ねています。今後も実際にコスト削減につながるアクションを起こし、成果を出すことを目標とした活動に取り組みます。