2010年6月に発行したCSR報告書2010は、株主・投資家、取引先、お客様などさまざまな方々および、全社員に約12,000部(2011年3月現在)を配布しました。このほかに、Web上でも当社のCSR活動内容やこれまで発行した報告書を英語版も含めて掲載しています。
DOWAグループでは、今後の活動や報告書の改善に反映させるため、CSR報告書の読者の方々にご意見・ご要望をいただくアンケートを実施しました。また、新入社員を対象とする研修の中で、CSR活動や報告書への意見聴取を行いました。このような機会を通じて寄せられたさまざまなご意見・ご要望、また昨年度の第三者意見を、今回の報告書制作に活かしました。
以下に、その内容をご報告いたします。
(主なご意見については一部要約を行っています)
●アンケートにお寄せいただいた声
2011年4月現在、報告書に添付したアンケート葉書およびWeb アンケートサイトからのご回答を含め、141件のご回答をいただきました。
【 報告書について 】
主なご意見
- きっちりまとめられているのは好感が持てるが、興味を引くためにはボリュームが多いと思う。
- デザインや記事の深さなど、第三者でも読みやすい内容になっていると感じる。
- もっと濃い内容だったら更に高い関心を持って読むことができた。
- デザイン自体は良いが、PDFだとページが重くPCで読むのに適さないと感じた。
【 関心をもたれた項目について 】
主なご意見
- 今世紀、アジアの動向は重要。そこにスポットを当てており共感できる。
- アジアで日本の技術が活かされている事に興味を持った。
- 社員のお子様も巻き込んだ親子イベントの開催はうまいと思った。家族ぐるみで関わりあえるし、家族間の絆も深まるのではないかと興味を持った。
- 生物多様性の取り組みの結果をもう少し知りたい。
【 CSRの取り組みについて 】
主なご意見
〈 評価点 〉
- 循社会型の構築を目指すというところが真剣さを感じた。
- 日本を支えているのは、こうしたコツコツと資源のリサイクルや回収を行っている会社だと思う。こうしたアクションはいつか大きくなってやがて社会全体を巻き込んでいける素晴らしいことだと思う。
- スキーやさくらまつりなど、一般の人たちとその地域でレクリエーションを行っているのはいいことだと思う。
〈 改善点 〉
- 社会全体の課題認識は随所に出ているけれど、自社の取り組みの課題や達成できなかったことはあまり見えてこない。
- 地域コミュニケーションのページを見ると、しっかりコミュニケーションをされているかのように見える。アジアに力を入れていると特集では書いてあるが、海外ではどうなのか知りたい。
- 他社のCSRに比べると、労働に関する点が物足りない。
●社員の声
DOWAグループでは、総合的な新入社員教育の中で、当社のCSR活動を共有するとともに、CSRの意識を高めることを目的として、CSRに関する教育プログラムを実施しています。
今年度は、「企業は誰のものか」「社会課題とは何か」など、幅広いテーマからCSRを考える講義を行いました。また、当社のCSR報告書2010を題材にして、分かりやすさや内容について評価し、さらに新入社員の考える「DOWAにとってのCSRは何か」、「今後取り組むべきCSR活動」などについてレポートを作成しました。
【 報告書について 】
【 CSRの取り組みについて 】
新入社員の意見
- 人権の尊重に関する記述が欲しい。
- 事業を通じた取り組みの記事をもっと多くしても良い。
- 女性社員の人数、子育て支援制度の利用率や従業員の総労働時間などについて、もっと記載すべき。
- 第三者意見に改善点をもっと多くしても良いのでは。
- 一般の人向けには、グラフ・数値の字など小さくて読みづらく、聞きなれない専門用語などが多いのでは。
- SCM(サプライチェーンマネジメント)についてよく分からない。
○アンケートより
リサイクルなど個別の取り組みが進んでいることはわかるが、全体としてどういう会社なのかわかりにくい
⇒ DOWAグループ全体と事業会社の取り組みを示す特集を掲載 | DOWAのハーモニー |
⇒当社の環境配慮型製品をご紹介するページを新設 | DOWAのエコプロダクツ |
厳しい認識を持つ課題がどれかが明確にわからない、課題があいまい
⇒ 現在、社内でマテリアリティ特定への取り組みを進めていることを明記 | マテリアリティの検討 |
雇用・ワークライフバランスなど社員についての情報が少ない
⇒ 雇用データ、育児休暇取得者のデータ、コメントなどを掲載 | 社員との関わり |
○第3者意見より
DOWAグループとして目指すCSRの全体像が見えにくい
⇒ 事業を通じた貢献、資源循環が柱であることには変わりありませんが、現在社内で課題の特定への取り組みを進めていることを明記 | 経営責任者の緒言 マテリアリティの検討 |
今後は、CSRの取り組みに対していただいたご意見・要望につきまして、社内で十分検討の上、CSR活動へと反映してまいります。