DOWAグループでは、人員状況と成長計画を踏まえ、適正人員の維持を図っています。2010年度末(2011年3月31日)時点の従業員数は4,511名で、うち男性は4,057名(90%)、女性は454名(10%)です。また、契約社員、嘱託ならびに派遣社員などの臨時雇用者は1,554名です。
期末時社員数 | 社員の男女別内訳 | |||
---|---|---|---|---|
管理社員 | 一般社員 | 男性 | 女性 | |
国内 | 670 | 2,924 | 3,299 | 295 |
国外 | 111 | 806 | 758 | 159 |
嘱託・期間雇用 | 派遣社員 |
---|---|
973 | 420 |
154 | 7 |
DOWAの人事制度は、職能資格等級制度に基づき運営しています。2010年度には、制度の基盤となる職能等級基準をリニューアルしました。これは、当社が事業で勝ち抜き価値を認められる会社であり続けるために、グループのメンバーに求める「期待」や「行動」を示すものです。リニューアルにあたっては、ワークショップ形式で検討し、社員同士がディスカッションしながらより具体的で分かりやすい内容にすることを目指しました。
DOWAエレクトロニクス
事業化推進室
久枝 譲
ワークショップに参加
事業領域の異なるメンバーとの取り組みは、事業構造、周囲環境の変化を知る良い機会となりました。また、わかりやすさをモットーに議論を重ねましたが、まさに" 伝える力" が試されたと感じます。自分たちの会社をより楽しい・魅力あふれるものにするため、みなさんも是非積極的に運用を盛上げていきましょう! ( もちろん改善提案も! )
今回のリニューアルに伴い、人事考課や能力開発等の制度や取り組みも見直しました。
今後は定期的に制度の運用状況や課題をアンケート等により把握しながら、強い人が育ち、
また組織の活性化にもつながるように、逐次改善を図ります。
DOWAグループのワーク・ライフ・バランスは、社員がそれぞれのライフスタイルに応じて能力を最大限に発揮できるよう、仕事と家庭生活の両立を重視し、フレックスタイムなどの柔軟な勤務制度や子て・介護目的の休暇制度の導入など、職場環境の整備を行っています。
2010年度は、6名の女性従業員が育児休暇を取得しました。
今後、さらなる両立支援のために、2009年度に策定した次世代育成支援行動計画に基づき、取り組みを進めていきます。
育児休業を取得
DOWAマネジメントサービス
秋田地区センター
伊藤 瑞穂 (子:侑花)
初めての育児という事もあり、育児休業期間中は、毎日朝昼晩なく子供の世話で悪戦苦闘し、あっという間の一日・一年でした。それでも、子供をひとり占めできた時間は、かけがえのないくらい幸せでとても貴重な時間を過ごさせてもらいました。
復帰する直前までは、以前のように仕事が出来るかどうか、自分が足を引っ張ってしまわないか、とても不安だったのですが、休業期間中も復帰後も、会社の皆さんには十分配慮していただき、急な休暇もカバーしていただくなど、このような環境で働ける事に感謝の気持ちで一杯です。復帰後もフルタイム勤務をしていますが、就業時間内にいかに効率良く仕事を進められるかを課題に日々頑張っています。
会社の皆さんはもちろん、いつも協力してもらっている家族にも感謝し、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
[ 一年間の育児休業取得後、2011年1月職場復帰]
DOWAグループでは、グローバルに活躍できる人材を育てる、育成する風土を醸成する、現場力を向上することを目的に、積極的な従業員教育に取り組んでいます。
中でも、技能向上運動は、国際競争に勝ち抜く「技術立社」を実現するために、各現場で人を育てる仕組みを作り継続的に育成する、グループの基盤を強化する非常に重要な活動です。この運動を、グループへ水平展開し活動のブラッシュアップを図るべく、2010年度末に発表会を実施しました。
来年度以降も発表会だけでなく、このような取り組みを継続させるとともに、
職能等級基準等の人事諸制度とも組合せ、加速させることでDOWAのものづくりの現場を支えていきます。
事業会社のDOWAエコシステムでは、急速な海外展開に対応する取り組みの一環として、国際的な視野を持ち企業価値の向上に貢献するリーダーの育成や従業員レベルアップに向け、独自のプログラムによるグローバル人材育成教育を強化しています。
若手海外研修
入社3年を経過した若手社員をDOWAの海外拠点に派遣し、自社の海外事業を学び、OJTや人的交流を通じて国際的視野を身につけることなどを目的に研修を行っています。研修では、初日と帰国後に英語でのプレゼンテーション発表、質疑応答を行い、語学とともにプレゼンテーションスキルなども学ぶプログラムを実施しています。
(1)海外勤務による英語でのコミュニケーション、日本と異なる常識、異文化体験
(2)各社の事業内容、各国の環境事業事情の把握
(3)日本各社との相違点と改善点の発見、展開
今回の研修を通じて、「海外勤務」に対する確かな感触が得られ、そこでの自分の強み・弱みの明確な理解に大変役立ちました。加えて、日本とは異なる事業環境、新しい価値観に触れることで、様々な発見と気づきを得ました。近い将来には、アジア圏での環境修復にも貢献できるよう、この経験を活かしていきたいです。
DOWAエコシステム ジオテック事業部 大阪営業所 吉 俊輔
異文化交流プログラム
本研修は、専門講師による1日のプログラムを通し外国人とのコミュニケーションに関する問題に処方箋を提供するものです。積極的に発言するトレーニングをしながら、外国人との関わりのなかで違いが生じる背景を理解し、文化の違いがどのようなコミュニケーション・ギャップを生んでいるかを肌で感じる内容となっています。
海外赴任や海外関連業務を円滑に進めるためのスキルアップ
海外に赴任する社員は、事業所のトップや中堅幹部となる場合が大多数ですから、言葉の違いを越えて各国の社員とコミュニケーションを取る能力が、何よりも求められます。円滑なコミュニケーションによって、お互いの文化を理解して尊重し合うことが、企業の国際化において特に大切なことだと感じられます。
蘇州同和環保工程有限公司 董事・総経理 西山 徹
DOWAグループでは、事故防止と安全意識の向上のために、労働安全衛生活動に関する社内教育を、社員や協力会社従業員に対して継続的に実施しています。
特に環境・安全の教育が実務上不可欠な生産部門では、様々な訓練・資格教育のほかにリスクアセスメントや事故事例に関する勉強会なども開催しています。
2010年度は、「他者の視点から見た安全安心」をテーマに、@グループ会社の関係者による「安全クロスパトロール」、環境側面および公害防止の観点からコンプライアンスをISO14001と絡めて理解するA「安全環境コンプライアンス研修」、現場のメンテナンス要員および若手技術者を対象としたB「危険体感教育」などを実施しました。
従業員にとってより安心で快適な職場環境をめざし、従業員が職場における悩みなどを顧問弁護士に直接相談できる「DOWA相談デスク」を設け、社内ポスターなどで周知しています。取引先や協力会社とのより健全なパートナーシップを構築するため、DOWA相談デスクの窓口を社外にも広く開放し、取引先や協力会社も利用できるようにしています。