CSR経営
2012年度の主な活動実績
DOWAグループは、CSR方針および重点施策に基づき目標を定め、さまざまなCSR活動に取り組んでいます。
2012年度は、重点施策のうち特に事業所の安全活動に力を入れて取り組みました。環境面では2012年度のCO2総排出量が前年度に比べ9%増加しました。これは電力会社のCO2排出係数の増大による影響が大きいと考えられますが、引き続き排出削減に努めます。社会面ではCSR調達において、紛争鉱物についての新たな方針を定め公表しました。CSRの取り組みとしては、ポータルサイトを開設するなど社内浸透、理解促進に努めました。当期の活動成果・進捗状況を踏まえて、今後も継続的改善に取り組んでいきます。
重点分野 | 目標 | 主な実績 | 評価 | 参照頁 | 2013年度の課題 |
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Safety (安全) |
リスクマネジメントの 充実化 |
全社安全運動プロジェクトの立ち上げ 国内外全事業所におけるリスクアセスメント実施 |
P.21-22 | プロジェクトの全社展開 | |
全社安全教育の強化 | 安全クロスパトロールの実施(4 回/ 年) | P.21-22 | 海外での取り組み強化 | ||
危険体感教育の支援(235人受講) | P.21-22 | 危険体感教育の継続実施 | |||
Environment (環境) |
温暖化対策 | 温室効果ガス排出量:CO2 換算1,490千トン 国内温室効果ガス排出量 前年比9% 増加 |
P.40 | 総排出量の削減 | |
モーダルシフト 工程改善による燃料使用量の削減 など |
P.40 | グループ内の 取り組みに関する情報共有の推進 |
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資源循環の推進 | アジアで貴金属リサイクル事業を拡大(シンガポール工場を本格稼働) ガラス研磨材セリウムのリサイクル・リユースを実用化 |
P.11 P.31 |
リサイクル技術の開発強化 | ||
環境対応製品、新エネルギー分野への展開 | 主要製品のLCA 省エネ診断 |
- | LCA品目の選定 | ||
生物多様性の保全 | 生物多様性調査およびガイドラインの策定 | - | 生物多様性保全のための方針の策定 |
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森林育成の推進 (秋田県小坂町で5,000本の植樹、森林管理の推進) |
P.41 | 森林育成・管理の継続実施 | |||
Governance (企業統治) |
内部統制・ ガバナンスの強化 |
新規連結会社への内部統制活動支援(6 社) | P.5 | 海外事業所の 内部統制強化 |
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CSR調達の推進 | 紛争鉱物調達に関する基本方針の策定 EICC-GeSI による |
P.28 | CSR調達方針の策定 | ||
Society (社会) |
ダイバーシティの推進 | 国籍によらずグローバルに働く枠組みづくりの推進 ベテラン社員を積極活用するための再雇用制度改定 |
P.30 | 障がい者雇用の推進 | |
ワークライフバランス推進 | 休業の取得や復帰の支援 新入社員を対象としたアンケートの実施 |
P.30 | 次世代育成支援 行動計画の策定 |
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地域貢献 | 地域イベントの主催・運営 (マラソン大会、スキー大会、さくらまつり など) |
P.26 | 地域状況に応じた 社会貢献活動の拡充 |
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CSRの社内浸透 | 社内向けポータルサイトの開設 | P.30 | ポータルサイトの 充実化 |
地球温暖化対応ビジョン
DOWAグループでは2013年度以降の温暖化対策について、日本経団連および日本鉱業協会の低炭素社会実行計画(2013年1月公表)に基づき、「2020年度におけるCO2排出原単位を1990年度比で15%削減する」という新たな目標を掲げています。従来に引き続き、既存設備の省エネルギー対策強化や燃料転換、再生可能エネルギーの活用促進などを一層進めていきます。
長期的には、事業活動におけるCO2の排出削減とフロン破壊処理事業などによる温室効果ガス削減への貢献により、事業における排出量と温室効果ガス削減の効果が相殺されるカーボンニュートラル企業を目指しています。