DOWAグループのマテリアルバランス
事業活動の概要
DOWAグループでは、環境・リサイクル事業、製錬事業、電子材料事業、金属加工事業、熱処理事業とこれらに関連する輸送等の事業を行っています。
事業活動に際しては、製造プロセスや輸送において水や熱、原料、反応物などの循環的な利用を進めるとともに、水力発電や太陽光発電の導入を含むエネルギー関連の諸施策を実施することで、省資源、省エネルギーならびに環境負荷の低減を図っています。
2012年度のマテリアルバランス
マテリアルバランスとは、事業活動全体における物質やエネルギー等の投入量(INPUT)、製品の生産量と環境負荷物質の排出量(OUTPUT)を把握する考え方により、事業活動による成果と環境負荷の全体像を示すものです。
2012年度のDOWAグループ各部門の取り組みは、以下のとおりです。
環境・リサイクル部門
廃棄物処理集荷ネットワークの強化や増処理などに取り組みました。
製錬部門
新たな金属の回収強化などを進め、電力原単位の削減に努めました。
電子材料部門
パソコンや多機能携帯端末などIT関連製品について市場ニーズに応える製品開発に加えて、パワー半導体向けの窒化物半導体(HEMT)など新製品を拡販し、多機能携帯端末向けや太陽電池向け製品の需要を取り込みました。
金属加工部門
多機能携帯端末向け民生用途伸銅品の需要の拡大を取り込みました。操業面では、歩留まりの向上や生産性の改善に取り組みました。
熱処理部門
エネルギーコストが上昇する中、生産性の改善などに取り組みました。
2012年度のマテリアルバランスにおいては、製造・処理の品目が多様化している中、購入電力量は前年度比小幅な増加、化石燃料消費量は前年度比減少したことにより、総エネルギー投入量は前年度比0.6%減となりました。総物質投入量については、受入廃棄物量が減少した一方、バージン素材使用量が増加したことにより前年度比1%増となりました。温室効果ガス排出量については、国内の電力排出係数が増加したことにより、国内外の合計は前年度比8%増となりました。廃棄物・リサイクル発生量については、海外での廃棄物発生量減少などにより前年度比11%減となりました。
個別の項目と具体的な数量については、次ページ以降をご覧ください。