来日研修プログラムは、静岡県磐田市にあるセーフティ・トレーニングセンターおよびテクニカル・トレーニングセンターにて、1週間かけて安全講義や危険体感教育、設備保全教育を実施します。具体的な内容としては、『DOWAグループの安全衛生方針』、「安全である」とはそもそもどのような状態・行動か、事故災害発生のしくみ、リスクアセスメント、作業手順などの講義や、巻き込まれ体験、感電体験、人形を用いた高所落下再現などの危険体感を通じての安全教育、5Sや自主保全・計画保全など専門講師による実技教育になります。これらは、来日した研修生自身が学ぶだけではなく、帰国後に海外各社における「安全の伝道師」となるためのプログラム海外子会社安全教育の強化海外子会社安全教育の強化となっているのが特徴です。2015年度にはタイ、中国、インドネシアより計36名の現地スタッフが5回に渡り来日し、合格と認められた受講者は修了証を手に安全の伝道師として帰国しました。
来日研修後に自社に戻ってから展開した安全や5S活動や設備自主保全などの活動報告ができているのか、日本で教えた専門講師陣が現地を訪問し、所属会社トップも交えてフォローアップ・ミーティングを開催しました。「もともと毎月安全パトロールを実施していたが、5Sについても推進力が高まり毎月5Sパトロールも実施できる体制ができた」「故障させてしまってからメンテナンス部隊を呼ぶのではなく、オペレーターの早期異常に対する意識が高まった」などの効果を確認しています。
来日研修のほかにも、国内のスタッフが現地に赴いて教育する「現地安全教育」にも力を入れています。2015年度はタイにて「正しい工具の使い方」の教育を重点的に行いました。来日研修や現地安全教育の取り組みの成果により、海外での災害発生件数は着実に減少してきています。今後も、現地での安全大会などを定期的に開催し、DOWAグループ全体としての安全活動を推進していきます。
DTIでのフォローアップ・ミーティングの様子
危険体感教育での「ボール盤巻き込まれ」