DOWAエレクトロニクス

Leader's Voice

DOWAエレクトロニクスは、これまで培ってきた薄膜技術、高純度技術、結晶技術、粉体技術を活かし半導体、導電性、電池、磁性機能を有する材料を提供し、市場のニーズにお応えしています。
当社材料は、家庭に、オフィスに様々な製品に用いられ、暮らしを支えています。太陽電池の電極材に使われる『球状銀粉』は、高い球形度と多様なニーズに答える表面処理技術で世界トップシェアを誇り、2011年度には、需要の増加に対応して月産100トンの供給体制を整えます。『窒化ガリウムエピ基板』は、従来のシリコン基板に比べ、電気抵抗が小さく、電力ロスを減らして省エネ効果を高めることができ、ハイブリッドカーなどの車載用をはじめとして家庭用パワーデバイスなどへの需要が高まっています。2010年度には生産能力を6倍に引き上げ、更なる需要の増加に対応しました。また、新規分野として排ガス浄化触媒の事業化にも取り組んでいます。
これらの高い技術力に支えられた製品群を基盤に、幅広い領域での業界トップを目指すとともに積極的な投資による新規事業の開発を進め、省エネ、CO2削減等、環境にやさしい社会造りに貢献したいと考えております。

代表取締役社長 大塚 晃

DOWAエレクトロニクスの主要工場の紹介:DOWAハイテック株式会社

所在地:〒367-0002 埼玉県本庄市仁手1781
従業員:179名(2011.3末)

グリーン・イノベーションを支えるキーマテリアル

写真DOWAハイテックは、太陽光パネルや、プラズマディスプレイなどに使用される銀粉を製造している工場です。銀は電気抵抗が低く、酸化しにくい性質を持つため、電極用の素材として優れた電子材料です。DOWAの銀粉は、太陽光発電のうち多くを占める単結晶および多結晶シリコン型太陽電池の電極材で世界トップシェア、海外でも広く使われています。世界的に新エネルギーの積極的な導入が進み太陽電池の重要性がますます高まっている中で、当社はいち早く設備増強に取り組み、2011年度には月産100トンの供給体制を整えます。

多様な銀粉を提供する技術力

写真銀粉はその形状ごとに特性が異なり、機能が変化します。たとえば太陽電池には球状銀粉と呼ばれる丸い形をした微細な銀粉を用います。DOWAの銀粉の特徴はこの銀粉のレパートリーの広さにあります。用途に応じ、さまざまな粒形や形状、さらに40種類以上のコーティングを可能にする技術を有しています。特に、粒形を制御する独自技術により、高い球形度と良好な表面性状を持つ高品質の銀粉を安定して供給しています。
また、DOWAグループでは自社内に金属リサイクル工場があることによって、原料供給の不安がなく、試作を繰り返すことも可能です。このため、技術進歩の速い電子材料分野向けにスピーディーな開発を行っています。

DOWAのエコプロダクツ

担当者からひとこと

ケミカル品製造部 今井 謙治

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今やクリーンエネルギーの代表とも言える太陽光発電。その太陽光パネルの電極材に当社が製造している銀粉が使用されており、このような形で環境負荷低減に貢献できていることはとても喜ばしいことです。太陽光発電をもっと普及させるには、更なる発電効率向上と価格低減が必要であり、お客様との協力関係が重要と考えています。
私が銀粉の開発・製造をする上で最重要視しているのはお客様の率直な声・要望で、それに応えるために社内検討を重ね試験・試作を行っています。常にお客様に満足していただける製品提供を念頭に置いています。今後も銀粉を通じて、環境負荷低減に努力してまいります。

自然の力を活かす水質保全

写真当社は環境保全を第一と考え、なかでも水質保全に力を注いでいます。厳しい自己排水基準を設けるとともに、逆浸透膜装置や蒸気加熱濃縮装置などを使った高度処理を行い、さらにモニタ監視、水質の自動分析など様々な手法を組み合わせ水質の集中管理体制を整え、常に監視を行っています。
また、工場は周辺の環境と調和して操業を行うことが大切という考えから、ビオトープ型の排水処理施設を設置しています。プール状の水槽にさまざまな水耕栽培植物を植えることで、生態系の力を利用し、排水中のBODやSS、窒素化合物を低減することができます。この施設は水質を浄化する働きのほか、四季折々の花が咲き、メダカが泳ぎ、トンボなどの昆虫やカルガモなどもやってくる生態系保全の場にもなっています。また、地域の方々に当社の水質保全活動への理解を深めていただくための機会として、見学を積極的に受け入れています。

生物多様性の取り組み

TOPICS 2010 地域交流 備前堀桜の会

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当社の隣地を流れる備びぜんきょようすい前渠用水は、利根川から分岐する農業用水路で、自然のままの景観を残す川として市民に親しまれています。この備前渠用水は疏水百選にも選ばれる歴史ある水辺で、「備前堀桜の会」が地域環境美化運動を行っています。当社も2008年より、地域の一員として本会に加えていただき、社員約60名が参加し、河川清掃と桜の植樹を行っています。震災の影響で中止になりましたが、2011年の4月には、初めての花見が企画されるまで桜が育ち、備前堀が地域の方々との交流の場となりました。
地域に信頼される企業であり続けるために、今後も地域社会と共に自然環境の保全に取り組みます。

担当者からひとこと

環境安全部 金澤 精一

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備前堀川の清掃を始めた頃はバイクや金庫など、何故こんなものが捨ててあるのか不思議なものが沢山ありました。現在は作業の安全配慮に加え、窓口として地元の方との連係プレーを継続するため、交流会を通じて積極的に取り組んでいます。
念願であった「さいたま環境賞」を数ある企業の中から受賞したことは担当者として記念になりますし、今後活動を受け継いでくれる後輩の励みにもなると思います。環境保全対策は、短期間で結果が出るものではないので、継続してこそよい結果が生まれます。しっかりと後輩にバトンタッチが出来るよう、年間計画を立案・実施し、また地域の方の協力をいただきながら、従業員全員で持続して環境保全活動を実践していくことが、一番の対策につながることと確信しています。

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