DOWAの事業と
社会課題
事業リスクの認識
DOWAグループでは、企業理念の実現、経営計画を達成する上で阻害要因となるリスクを適切に管理し、社会的責任を果たし、かつ当社の持続可能な企業価値の向上に資することを目的として、リスクマネジメントに取り組んでいます。グループを取り巻く事業リスクのうち、「経営リスク」は取締役会等が、「CSRリスク」はCSR部門が各部門と連携して対応します。
経営リスク
経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある外部リスクについては、右のような項目が挙げられます。詳細については、DOWAグループのアニュアルレポートに掲載しています。
- 世界経済情勢
- 地金相場、為替相場
- 公的規制
- 株価の変動
- 金利の変動
- 災害や停電
http://www.dowa.co.jp/jp/ir/library_note.html
CSRリスク
DOWAグループでは、持続可能な事業活動のため、「環境」「社会」「ガバナンス」の側面におけるリスクの洗い出しと評価の見直しを開始しました。2013年度は個別事業所を対象として、現在のリスクと対策状況、中長期におけるリスク増大等について、CSR部門によるリスク調査を実施し、事業所と事業会社別の重要リスクを抽出しました。2013年度の重要リスクは下表のとおりです。
○海外事業所のリスク
上記のリスクに加え、海外の事業所においてはガバナンス側面の課題として、危機管理、不正防止が重要なリスクとして挙げられました。
今後、本結果を踏まえ、全社の重要リスクを特定し、対策を立案・実行していきます。
また、対策の進捗状況をモニタリングし継続的に改善する活動を展開することで、全社的なリスク対策の強化と改善を図っていきます。
〈重要リスク〉
事業活動を通じた
社会課題解決への取り組み
「限りある金属資源の持続可能な利用」への取り組み
2010年に発行されたCSRの国際規格ISO26000において、社会的責任の目的は「持続可能な発展に貢献すること」と定義されました。環境、水、食糧、貧困…社会が抱える課題は多岐にわたりますが、中でも「資源の有効利用」は、金属資源を利用することで成り立っている当社の事業にとって最も身近な領域であり、重要な社会課題です。
資源循環社会へ多面的アプローチ
天然資源である鉱石は、消費し続ければいずれは枯渇します。リサイクルは重要な解決策ですが、金属を効率的に回収する技術、その過程で発生する有害物や非有用物を安全に処理するための技術とインフラも必要です。同時に、効率的にリサイクル原料を集荷する社会システムの構築、多種多様な原料を処理する手間やコストなど、リサイクルにも解決すべき技術的・経済的な課題が含まれています。DOWAグループでは、貴金属、家電、自動車、使用済み小型家電など幅広いリサイクル事業を国内外で展開していますが、リサイクルだけを行うのではなく、自社が有する廃棄物の中間処理施設や研究所、運輸部門を活用し、さまざまな側面から資源の有効活用に向けて課題解決の取り組みを進めています。