事業活動の環境負荷・環境リスク低減
Environment
DOWAグループでは、環境保全を経営における重要な課題と位置付け、取り組みを推進しています。DOWAグループの環境活動は、本業を通じた環境・社会への取り組みと、自社の事業活動における環境負荷を低減させることの両立、つまり環境保全活動と同時に経済的価値の創出を行うことと考えています。
CSR方針
- お客様(顧客、地域など)に対し循環型社会の構築に寄与する製品・サービスを提供する
- 事業活動における環境負荷、環境リスクを低減する
- 経営陣から従業員に至るまで、一体となって環境保全活動に取り組む
- 生物多様性に配慮した事業活動を行う
活動の進捗状況
環境分野における活動進捗状況と、2014年度の課題は以下のとおりです。
環境/ Environment 目標 |
2013年度 | 2014年度 | |||
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施策 | 評価 | 主な実績 | 課題 | 指標 | |
温暖化対策 | 温室効果ガス総排出量の削減 | × |
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温室効果ガス総量削減 自然エネルギー発電量 (太陽光・水力)の増加 |
総排出量 発電量 |
グループ内の温暖化対策の取り組みに関する情報共有 | △ |
|
情報の見える化による共有 | システム導入 | |
資源循環の推進 | リサイクル技術の開発強化 | ○ |
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マテリアルリサイクルの拡大 | リサイクル量 |
環境対応製品、 新エネルギー分野 への展開 |
LCA品目の選定 | × |
|
||
○ |
|
新エネルギー分野への拡販 | 売上 | ||
生物多様性の保全 | 生物多様性保全のための方針の策定 | ◎ |
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生物多様性保全現状調査の実施 水リスク評価の実施 |
調査・評価実施 |
森林育成・管理の継続 実施 | ○ |
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森林育成・管理の継続実施 | 植樹本数 |
温暖化対策
2013年度は、生産工程の省エネルギーを中心とする地球温暖化対策に取り組みましたが、グループ全体の排出量は、前年度の1,490トンに対して、1,718トンに増加しました。国内での排出量増加は、生産・処理量の拡大による燃料使用量の増加によるものですが、電力会社の排出係数の値がアップしたことも排出量の値を押し上げる要因となっています。2014年度は、いっそうの削減に取り組むとともに、自然エネルギーである水力発電、太陽光発電などの自家発電量の増加を目指します。
資源循環の推進
小坂製錬では、電子スクラップなどのリサイクル原料にも対応可能なリサイクル炉で、銅や金、銀などの金属を回収しています。2013 年度はこの銀の生産量が日本一となりました。また、銅電解工程の改善を図り、操業を安定させました。2014 年度は、リサイクル技術の向上に加え、グループ内での資源循環の拡大に取り組みます。
環境対応製品、新エネルギー分野への展開
2013年度は、環境対応製品の拡大を目指しLCAに取り組む計画でしたが、適切な対象品目の絞り込みに至りませんでした。新エネルギー分野への展開については、太陽光パネルの材料となる銀が過去最高の出荷量となり、また環境コンサルティング事業で太陽光発電の導入に係る調査や技術検証に関する業務が拡大するなど、新エネルギーの導入・普及に貢献しました。2014年度は、新・省エネルギーに貢献する技術開発や分野の多様化に向けて取り組みます。
生物多様性保全
2013年度は、DOWAグループの生物多様性基本方針と行動指針を策定しました。2014年度は、方針の社内展開と、生物多様性保全計画策定のための調査を進めます。