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社会性報告

2007年度の主な取り組み 社会性報告 ハイライト

 DOWAグループは社会の持続的な発展に貢献し、存続を望まれる企業となるため、全国の事業所・関連会社が、「DOWAグループ価値観と行動規範」に基づき、それぞれの地域において特徴ある社会貢献活動に取り組んでいます。
 2007年度の主な取り組みをご紹介します。

小学校に理科と環境の出前教室

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 2008年1〜2月、DOWAエコシステムの若手技術系スタッフを中心とする環境教育チームが講師役となり、秋田県大館市の小学校5〜6年生向けに理科の出張授業(主体:経産省)を実施しました。子供の理科離れを防ぐため、「海水の淡水化」や「金属のリサイクル」など計6回の授業を行い、児童が楽しみながら学習するお手伝いができました。また、子供たちからお礼の手紙を頂いたり、新聞に掲載されるなど、うれしい成果がありました。


環境技術研究所 奈良部 善之

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 「難解すぎないだろうか」「逆に簡単すぎて飽きられないだろうか」と悩みながら授業を開始しましたが、いつもと違う感じの授業を楽しんでもらえたようです。子供たちが「色が変わった」「金属が溶けた」と素直に喜ぶ様子を見て、逆に講師のほうが「理科(科学)って、そういえばこういうワクワクするものだったな」と教えてもらいました。

ジュニアスキー大会の開催

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 2008年2月23、24日、秋田県小坂町の大川岱で、DOWA杯ジュニア・クロスカントリースキー十和田湖大会を開催しました。18回目の今年は421名の小中学生の参加があり、スプリント・クロスカントリー・シットスキー(腕だけで滑走する車椅子型スキー)の3競技を行いました。


小坂製錬 総務課長 斉藤 修

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 今回のDOWA杯は中止の危機に何度も直面しました。大会3日前の会場の下見では、例年よりも雪が足りないことが分かり、さらに当日の朝には猛吹雪になりました。大会関係者の協力や、必死に練習してきた選手たちの努力が無駄になるかもしれないと心配しましたが、直前で天候が回復して無事に開催することができました。また、シットスキーの選手の方々は、長野パラリンピック銀メダリストの野澤英二さんの熱い指導を受けるという貴重な体験ができました。

AEDの設置

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 AED(自動体外式除細動器)とは、心肺停止の状態になった際に使用することで救命率を大幅に向上することのできる機器です。2007年8月、DOWA本社でAED設置に伴う救急救命訓練を実施し、20名の社員が(1)意識有無の確認から救急車要請→(2)心肺蘇生→(3)AED使用という実際的な流れに沿った救命演習に取り組みました。


DOWAホールディングス 人事・人材開発部門 印南 文子

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 AEDをオフィスや工場構内などに設置することは、従業員が安心して働ける職場作りへの取り組みのひとつです。心室細動の際には、早期の除細動(電気ショック)が蘇生への可能性を大きくするため、本社では執務室内に設置しました。今後も社員一人ひとりが安全について意識を高め、いざという時に備え日頃から十分な準備を整えておけるよう、職場安全のリスクマネジメントの一つとしてAEDの設置拡大と訓練の実施を推進します。

PRTR特別賞を受賞

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 新日本ブラスは、(社)環境情報科学センターが主宰する「PRTR大賞(化学物質管理とリスクコミュニケーションに関する表彰)」において、
1.化学物質管理体制の着実な運用、
2.リスクコミュニケーション事業への参画、
3.従業員教育が評価され、事業者部門の「PRTR特別賞」を受賞しました。


新日本ブラス 環境管理責任者 天津 勇

 これまで当社が実施してきた化学物質管理および環境負荷低減活動と千葉県主催の中小企業のリスクコミュニケーションのモデル事業に取り組んだ結果、PRTR特別賞(事業者部門)を受賞できましたことは大変光栄に思います。また、地域とのコミュニケーションを進める中で、地域住民と環境対話集会を開催したことは、地域の方々が環境に対してどのように関心があるのか、またどのような環境活動を期待しているのかが把握でき、これからの当社の事業活動を進める上で大いに参考になりました。今後もこのような機会を通じて、地域住民の方々とコミュニケーションを図り、環境に配慮した住み良い社会となるよう努めていきたいと思います。

見学者の受け入れ

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 地域社会の一員として小坂製錬に対する理解を深めて頂くために、積極的に見学者を受け入れています。顧客、取引先の方々の技術見学だけではなく、地域住民の方々とのコミュニケーションの場と考え、 地元の小中学生への社会学習の場としても活用していただいています。


小坂製錬 総務課長 斉藤 修

 小坂製錬では、毎年2千人程度の見学者を受け入れています。見学者の方々に、グローバルな視点でのリサイクル事業、資源循環型社会の重要性について理解していただくことで、資源・環境問題の解決に貢献できればと考えています。

 2007年度には、地元の小中高校の社会科見学の受け入れやJICA研修生の視察、地元婦人会へのリサイクル事業の説明などを行いました。また、2007年6月には新日中友好21世紀委員会が小坂町で開催され、DOWAグループの環境・ リサイクル事業の重要性と技術力を世界にアピールしました。リサイクルへの社会の関心の高まりとともに、小坂製錬がアジアのリサイクル製錬の要になるよう、努力していきたいと思います。

循環型社会推進功労者(企業部門)の環境大臣表彰

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 エコリサイクルは、2007年10月「第2回3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再生利用)推進全国大会」において、循環型社会推進功労者(企業部門)の環境大臣表彰を受賞しました。


エコリサイクル 代表取締役社長 山口 潔実

 今回の受賞は、次の3点で評価されました。
1.省エネルギー型断熱材フロン回収システムの構築
2.地域住民等への環境啓発(年間1,600人の工場見学者の受入)
3.全国初の使用済み小型電子・電気機器からのレアメタル等を対象としたリサイクルシステムの社会試験への取り組みと技術開発

 今後も、これらの活動を通じて循環型社会への一層の貢献を進めていきます。

無災害事業所表彰の受賞

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 DOWAサ−モエンジニアリング滋賀工場は、湖南工業団地協会より「2年間20万時間無災害事業所表彰」を受賞しました。湖南工業団地協会は滋賀県南部の湖南市にあり、工業団地内で事業を行っている63社が加盟しています。


DOWA サーモエンジニアリング滋賀工場 工場長 八木 雅之

 この度湖南工業団地協会より「2年間20万時間無災害事業所表彰」を受賞しました。この賞は、単に事業所での災害がゼロであるだけではなく、奇数月に開催される協会内の安全衛生委員会(全体会議)並びに毎月開催される安全分科会への出席率80%以上が表彰の対象となるものです。

 滋賀工場は、旧同和鉱業時代にも1992年から地元工業会・工業団地協会より連続して無災害表彰を受けてきましたが、1998年を最後に約8年間賞から遠ざかっていました。今回受賞できたことは、関係各位のご指導とともに滋賀工場全従業員の安全への取り組みが実を結び得られた結果だと思います。この受賞を機に、再び過去の連続無災害記録更新を目指して「安全神話」を築くべく、日々全ての従業員が安心して働ける職場作りに一層努めていきたいと思います。

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