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事業を通じた取組

DOWAエレクトロニクス

地球温暖化対策に貢献

【 銀粉と太陽電池 】

太陽光発電は、地球温暖化に対する国際的意識の高まり、また政策主導の後押しもあり、生産量は毎年40%以上の急激な成長が続いています。この市場の9割を占める単結晶及び多結晶Si型太陽電池は、高い変換効率を持ち、電極には銀が用いられています。この電極材にDOWAエレクトロニクスの銀粉が使用されています。

製造工場であるDOWAハイテックでは、逼迫する需要に対応するため、現状比1.5倍の設備増強を決定し、2010年7月には稼動します。

写真DOWAハイテック

また、世界各国ではCO2を大幅に削減できる太陽電池に普及制度が設けられ、ますます導入が進むと見込まれ、さらなる増産のために、110トン体制に向け準備を開始しました。

今後も、太陽電池の重要性は、ますます高まることが予想されます。当社は、太陽電池の重要部材を通して、地球温暖化対策に貢献していきます。

Leader’s Voice

代表取締役社長 大塚 晃

■ 代表取締役社長 大塚 晃

DOWAエレクトロニクスは、半導体、電子材料、磁性材料といった製品を供給し、市場のニーズにお応えしています。これらの高い技術力に支えられた製品群を基盤に、幅広い領域での業界トップを目指すとともに積極的な投資による新規事業の開発を進めています。特に、省エネ用部品/材料として、深紫外LEDや金属ナノ粒子に加え、エコ家電用の窒化物半導体材料、太陽電池用の金属粉末(電極用)の開発を重点的に進めており、地球温暖化防止に貢献したいと考えております。

DOWAメタルテック

環境と安全に配慮

【 高強度銅合金の新製品開発 】

写真

携帯電話、パソコンなどに使用されているコネクタは、機器の小型軽量化に合わせて超小型化が進んでおり、使われる金属材料には、小さくても十分なばね性や複雑な形状に加工できる加工性が必要とされます。高いばね性と加工性を有する材料として、これまでベリリウム元素を含んだ銅が一般的に使われてきましたが、ベリリウムの酸化物は人体に有害なため、これに代わる優れたコネクタ材料が求められていました。

DOWAメタルテックでは、ベリリウム銅代替材の銅チタン合金「YCuT」に、自社開発した「集合組織制御」、「析出物制御」の最新技術を駆使して、性能を飛躍的に向上させた超高強度銅合金「YCuT-FX」を商品化しました。今後、性能とコストから、現在ベリリウム銅が使用されている部品の多くが「YCuT-FX」に置き換わると予想されます。私たちは、デジタル家電の中の小さな材料の世界から、「人や環境に優しい社会」作りに貢献していると自負しています。

Leader’s Voice

代表取締役社長 甲斐 博之

■ 代表取締役社長 甲斐 博之

DOWAメタルテックグループでは今回紹介いたしました高強度銅合金に加え、貴金属めっき加工、金属・セラミック接合基板等の分野において常に技術開発に努め、グローバルに提案・提供してまいりました。これからもさらに地球環境、人にやさしい新製品・サービスの開発と製造現場の省エネルギー、効率化を推し進め、幅広い応用分野でクリーンで豊かな暮らしづくりに貢献し続けたいと思っています。

DOWAサーモテック

省エネルギー・環境性能の向上

【 熱処理設備改造 】

熱処理炉への製品装入・抽出の際、炉内雰囲気保護のためにカーテンバーナーへ着火するパイロットバーナーは、これまで常に点火状態でした。炉はほぼ24時間連続運転しているため、年間ガス使用量はパイロットバーナー1本あたり約1,000m3、CO2排出量は約6.3トン(プロパン)にも上ります。

写真そこで、安定した状態でパイロットバーナを点火・着火させることが可能であれば、ガス量・CO2排出量を大幅に低減させることができ、省エネ、環境対応に大きな効果が期待できると考え、パイロットバーナーの改良、炎検知方式の改良など、安全面にも考慮した改造を実施しました。

その結果、安全性向上とともに、これまでの常時着火していた状態と比べ、標準的な炉でガス使用量は約20m3に、CO2排出量は約0.12トンに、ともに98%の大幅削減が可能となりました。

Leader’s Voice

代表取締役社長 住田 敏郎

■ 代表取締役社長 住田 敏郎

当社にとって「低炭素社会の実現」は、事業活動を継続する中で、社会貢献、あるいは社会の信頼を得るために重要なテーマと考えております。熱処理加工事業においては、省エネ設備導入などにより、今後も引き続きCO2排出量削減に取り組み、さらに、工業炉事業部門においては、エネルギーコスト削減は言うまでもなく、CO2排出量削減に貢献できる信頼性の高い熱処理設備の開発に取り組んでまいります。このような事業活動を通じて少しでも地球環境保護の一翼を担っていきたいと考えております。

DOWAエコシステム

多様化するニーズに対応

【 国内最大級の廃棄物処理設備 】

写真2009年10月、エコシステム千葉で、焼却廃熱を利用した廃棄物発電(発電能力4,000kWh)を行う、高い環境性能と省エネ効果を兼ね備え、多彩な廃棄物に対応できるプラントが本格稼動しました。

【 廃棄物溶融リサイクル 】

写真2009年12月、メルテック社がDOWAグループに加わりました。焼却灰を1,800℃の高温で溶融し、路盤材に使用される人工骨材へのリサイクルを行っています。

【 微量PCB実証試験の実施 】

2005年度から環境省による「微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験」に参画し、事業子会社であるエコシステム秋田、エコシステム小坂などにおいて焼却実証試験を行ってきました。今後は環境大臣による無害化認定制度などを活用し、2010年度中より微量PCB汚染絶縁油などの処理開始を目指します。

【 全国初の汚染土壌処理業許可を取得 】

エコシステム花岡およびエコシステム秋田において、改正土壌汚染対策法で定められた汚染土壌処理業の許可を2010年4月1日付で秋田県知事より取得しました。

両社は、2003年に全国で初めて汚染土壌処理施設の認定を受け、その後着実に処理実績を積み上げるとともに、環境管理や施設の維持管理の基準などを強化することで、汚染土壌処理の適正化を図ってきており、これらの実績が評価された結果と考えています。

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