環境経営
INPUT
エネルギー
CO2(二酸化炭素)の排出量を削減するためには、エネルギーの使用量の削減と使用効率の向上が欠かせません。DOWAグループでは、水力・太陽光などの再生可能エネルギーの活用、省エネルギー型設備への切り替えや導入、また物流のモーダルシフトなどにより、エネルギー消費量の削減と使用効率向上を推進しています。
〈 電 力 〉
2009年度の購入電力消費量は、1,012GWh(国内994GWh、海外18GWh)で、国内の購入電力消費量は昨年に比べ14%減少しました。これは主に、秋田製錬の操業率の低下によるものです。
また、事業所内での発電量は、合計121GWhで、うち火力1GWh、廃熱61GWh、再生可能エネルギー58.8GWh(水力58.6GWh、太陽光0.1GWh)でした。2009年度は、2008年度に比べて、廃熱と太陽光による発電量は、それぞれ8倍と10倍に増加しました。
今後、さらに廃熱を利用した発電や太陽光発電の導入の推進により、購入電力量の削減に努めていきます。
〈 年間購入電力量の推移 〉 [国内事業所分のみ]
〈 燃 料 〉
2009年度の燃料消費については、原油換算で77.4千kL (国内73.5千kL、海外3.8千kL)を消費しました。このうち、国内においては、運輸関連での燃料が3.2千kL、運輸以外が70.3千kLを占めています。
2009年度は、小坂製錬の新型炉(2007年度に導入)の稼働率が上昇し、石炭使用量が2008年度に比べて増加しました。これにともない、2009年度の国内の燃料消費は、2008年度比で4%増加しました。
〈 年間購入燃料の推移(原油換算) 〉 [国内事業所分のみ]
■2009年度の間接的エネルギー消費量削減のための取組
省エネルギー | 設備面では、LED電球など省エネ設計の照明への切り替えやモーションセンサーの導入、また運用面でもキメ細かな照明や空調の管理を行うなど、さまざまな省エネルギー活動を実施しています。 |
輸送 | トラックから鉄道や船舶へのモーダルシフトとともに、集荷方法や積載の効率向上などにより輸送距離の短縮を推進しています。 |
テレビ会議 システム |
国内外の事務所14カ所を結んだTV会議ネットワークは、業務効率の向上や出張費の削減などに加え、移動に伴う自動車や鉄道、航空などの利用を抑えることで、エネルギーとCO2排出量の削減に大きな役割を果たしています。 |
水資源
〈 水使用量 〉
2009年度の水使用量は購入水3.8百万m3(国内3.6百万m3、海外0.1百万m3)、自家取水83.6百万m3(国内分83.6百万m3、海外分は0.1百万m3以下)の合計87.4百万m3で、国内の水使用量は昨年度から22%減少しました。
2009年度は、秋田製錬において、製品の生産量が減少し、水使用量が大幅に減少しました。これにともない、DOWAグループ全体での水使用量が減少することになりました。
〈 年間用水量の推移 〉 [国内事業所分のみ]
原料及び受入廃棄物
DOWAグループでは、2009年度に原料(機械部品、薬剤、素材など)として722千t(国内711千t、海外11千t)を使用しました。このうち国内のバージン素材の使用量は611千t、リサイクル素材は100千tでした。バージン素材の中には45千tの熱処理受託品(熱処理受託品については、熱処理を行うため、消費をともないません)が含まれています。
また、これとは別に、1,190千t(国内1,040千t、海外150千t)の廃棄物を受け入れています。受入廃棄物には廃油、汚泥、廃プラスチック、シュレッダーダスト、土壌などが含まれており、再資源化やエネルギー利用(サーマルリサイクル)を行っています。
原料の国内使用量は前年比で9%減少しています。また、国内の受入廃棄物量については前年比で1%減少しました。
〈 原料使用量の推移 〉 [国内事業所分のみ]
〈 原料使用量の内訳 〉 [国内事業所分のみ]
〈 廃棄物受入量の推移 〉 [国内事業所分のみ]
〈 受入廃棄物の内訳 〉 [国内事業所分のみ]