環境経営
生物多様性への取組------------------------------------------------------------------------------------
■秋田県小坂町■ 生物多様性調査
間伐されたスギの幹・枝が山積している
試験区のスギ人工林
堆積した枯れ枝の下で発根していたミズナラ
試験区の設置
DOWAグループでは、これまでグループが保有するスギの人工林の枝打ちや間伐などの森林管理をはじめ、小坂製錬周辺のカラミ山の植樹や、小坂のハリエンジュ(ニセアカシカ)の単一樹種林におけるミズナラやケヤキなどの広葉樹の植林など、豊かな森を創出するための森林管理や植林活動を行っています。
2009年は、これらの活動に加え、さらに生物多様性の観点からのアプローチによる森林管理手法を検討するため、植生管理試験を開始しました。
この試験では、スギの人工林を多様な生物が生息できる森にするため、ミズナラ等の落葉広葉樹が複層的に混じる針広混交林にすることを目標として、自然のメカニズムにあった管理手法の検討を行っています。
植物の種子は風に飛ばされたり、鳥などの動物に食べられたりすることにより遠くに運ばれます。これらの種子は運ばれた先の土壌中で「埋土種子」として、発芽する最適の環境になるまで休眠しています。植生管理試験では、このような埋土種子のスギの人工林における発芽と生育条件などについて把握し、できるだけ手間をかけずに自然のメカニズムを活用した手法を検討しています。
DOWAグループでは、小坂地区が生物多様性の高い地域となるよう、さまざまな生物が生息する森づくりに取り組んでいきます。