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DOWAメタルテック

DOWAメタルテックは、伸銅・めっき・回路基板の3事業を展開しています。伸銅事業は、銅合金の強度・耐熱性・加工性などの向上により部品の小型化・軽量化・高信頼化に貢献し、最終製品における材料負荷低減を図っています。めっき事業は、貴金属めっきで素材の高機能化・耐食性向上を図ると同時に、差厚めっき・スポットめっきなどにより貴金属使用量を削減しています。回路基板事業は、金属とセラミックスの異種材料を接合した部材が産業機械・電鉄向けなどのパワーモジュールに搭載され、省電力に貢献しています。
いずれの事業においても主要顧客はグローバルに展開しており、当社も必然的にそれに呼応した対応が要求されるため、既に中国・東南アジア・欧州を中心に積極的な海外展開を進めており、2013年には新たにめっきの加工拠点を中国に設立予定です。
このように、当社は各事業とも国内外のお客様が要求する品質特性にお応えするのみならず、独自技術で金属使用量を削減し、資源の有効活用と環境負荷の少ない製品の開発・供給、さらには省エネ製品の発展にも貢献しています。

DOWA メタルテック 主要工場の紹介

DOWA メタル株式会社

所在地:〒438-0125 静岡県磐田市松之木島767 従業員:285名(2012.3末)

自動車産業を支える金属材料

DOWAメタルは、1929(大正8)年に創業し、銅を主原料とする各種伸銅品を製造している工場です。伸銅品とは、銅や黄銅(銅に亜鉛を添加)などの合金を、溶解、鋳造、圧延、鍛造のようなプロセスを通じて板、条(板をコイル状に巻いたもの)などの形状に加工した製品の総称です。
写真DOWAメタルの伸銅品の多くは、コネクタ、ワイヤーハーネス、制御部品などの自動車分野における材料として使用されています。自動車の高性能化には、各々の部品の性能に加え材料の特性も大きく影響します。高機能化・小型化などに求められる材料特性ニーズにDOWAメタルの技術力で応えると同時に、立体自動倉庫による工程の効率化や適切な出荷・流通体制によって、お客様の生産性向上にも対応しています。

環境配慮と材料特性の両立

DOWAメタルの伸銅品は、一般に広く使用されている銅・黄銅条から、銅にスズやニッケルを添加した高機能銅合金条まで、幅広いラインアップを有していますが、年々厳しくなる環境規制に対応した技術開発にも注力しています。写真中でもDOWAが独自に開発した「アドバンストリフローめっき」は、鉛やカドミウムといった有害物質を含まず、リサイクル性も高いため、部品を作る工程で発生する廃棄物を二次原料として使用できるなど環境配慮型素材としての特性を向上させました。また、自動車部品には、強度、ばね性、導電性、さらに高温環境下における高い信頼性も要求されますが、アドバンストリフローめっきはこれらに対応する優れた特性を持ち、かつ環境配慮と両立したことで、自動車向けコネクター材料としてトップシェアを獲得しています。

VOICE

DOWAメタルの通常のリフローめっきラインは連続操業を行っています。アドバンストリフローは、これと同じ設備で生産しますが、特殊なめっき処理に対応するため専用の工程があり、これを使用するためにラインを停止して段取り作業を行います。立ち上げ当初は「製品」としての作り込みが課題になりますが、この課題をクリアした後も現場では「生産性」という改善のネタが残るので、ロスを極限まで減らすための改善を続けています。 写真

製造部 めっき課 職長 進藤 芳彦

知識と感性で「ゼロ災」職場へ

写真DOWAメタルでは2011年6月より、防災及び安全に関する研修を開始しました。「メタル未来創造塾」と名付けられた本プログラムでは、事務員を含む全従業員を対象に安全の基礎知識や事故事例、対策などの講習を行っています。11月からはセーフティートレーニングセンターを開設し、実際に工程で使用する装置や材料を教材として、感電・ロール巻き込まれ・有機溶剤爆発など職場に存在するさまざまな危険を模擬的に経験できる体感学習も導入しました。「メタル未来創造塾」では、机上学習とこの体感学習の併用で知識とともに感性を磨き、危機管理意識の向上のみならず、学んだ成果を実際の現場における取り組みに活かすことで、災害を未然に防ぐ仕組みづくりを進めていきます。

OICE 若手

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2010年に入社し早2年、技術部工務課で電気トラブル対応など基本的な修理知識を学び、現在は製造部めっき課で錫めっき品の製造を担当しています。入社以来一貫して、学ぶべきことの多さを実感しています。めっき課へ異動した際は、今までとは異なり非常に繊細な作業だと感じました。また作業のスピードが速く、当初はついて行けず失敗ばかりで諸先輩達にかなり迷惑をかけてしまいました。まだ学ぶべきことがたくさんありますが、一つ一つを確実に身につけ「腕を磨いて」、先輩達のような一人前を目指して努力します。これからもより良い製品を造ることを心がけ、日々作業に励んでゆきます。

製造部 めっき課 増田 翔太

2011年度 TOPICS職場体験学習の受け入れ

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DOWAメタルが位置する磐田市には、自動車、金属、繊維、楽器など幅広い産業が集積しており、地域を挙げて環境や産業に関する学校教育に取り組んでいます。DOWAメタルも小学校の社会科副読本に取り上げられ、地元の学校見学も積極的に受け入れています。2011年11月には、「総合的な学習の時間」における職業理解教育の一環として、「先端産業・技術に触れ、将来の進路決定に役立てる」ことを目的に、高校生が工場実習に訪れました。実習では、工程の見学だけでなく、製品の性能試験なども体験プログラムとして組み入れ、金属加工への理解を深めてもらいました。今後も、学校見学や工場実習の受け入れなどの取り組みを通じて、地域とのコミュニケーション向上を図っていきます。

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DOWAグループのCSR

DOWAのCSR(企業の社会的責任)

トップメッセージ

特集1 DOWAグループのハーモニー ~DOWAグループはこんな会社です~

  • DOWAエコシステム
  • DOWAメタルマイン
  • DOWAエレクトロニクス
  • DOWAメタルテック
  • DOWAサーモテック

CSR経営

DOWAのエコプロダクツ

社会性パフォーマンス

特集2 海外に広がるDOWAグループ

社会との関わり

お客様との関わり

社員との関わり

環境パフォーマンス

特集3 DOWAグループのエネルギー活用の取り組み

環境パフォーマンス

マテリアルバランス

INPUT

資源等の循環的利用の状況

OUTPUT

主要工場環境データ

経済経営パフォーマンス

経済性報告・環境会計

外部経済効果 EEBE(R)

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アンケート結果

基本要件

第三者意見

編集方針GRIガイドライン対照表お問い合わせ/冊子版請求