OUTPUT

総温室効果ガス排出量

2011年度の総温室効果ガス排出量はCO2 換算1,380千トン(国内1,354千トン、海外26千トン)で、国内における総温室効果ガス排出量は、前年度に比べ2%増加しました。
2011年度の主な取り組みは、以下の通りです。

■使用量低減対策

●CFC非含有タイプの空調用冷媒への切り替え

■排出量低減対策

●高圧モーターのインバータ制御化
●空調用ボイラの更新
●焼結炉保温材の設置
●LED照明、LED航空障害灯の導入
●コンプレッサー稼動台数集約化による消費電力の削減
●採光レイアウト変更、不要照明の見直し、空調換気の適正化

■輸送CO2 対策

●秋田地区~西日本間などのモーダルシフト
●事業場内レイアウトの工夫によるフォークリフト作業の削減

■カーボンオフセットの取り組み

●カーボンオフセット付き作業服・フォークリフトの採用(約8トンのCO2 排出削減に貢献)

〈 総温室効果ガス排出量の推移(廃棄物起源は国内のみ) 〉

グラフ

〈 電力起源+燃料起源 〉

グラフ

〈 廃棄物起源(国内のみ) 〉

グラフ

その他の排出量

2011年度のGHGs由来のCO2排出量は、20,150kg-CO2でした。これは、ハイドロフルオロカーボン(HFC-134a:16kg)の使用によるもので、DOWAグループ全体の温室効果ガス排出量の0.001%とわずかな量ですが、地球温暖化防止の観点から今後も適切な管理を行います。

排水量

2011年度の排水量は、101百万m3(国内101百万m3、海外0.4百万m3)でした。水使用の多くを占める製錬部門において震災からの生産回復の影響が大きく、DOWAグループ全体の排水量は、前年度に比べ4%増加しました。また、排水には場内の雨水を含むため、降水量増加による影響を受けた事業所もありました。

■主な低減対策

●工程排水の再生利用

〈 排水量の推移 〉

グラフ

大気汚染、水質汚濁の負荷量

DOWAグループの大気及び水質の負荷量の変動は、環境・リサイクル事業で受け入れる廃棄物の組成によって大きな影響を受けています。各事業所は、管理体制の強化や国の規制より厳しい自主基準値を定めるなどして、負荷量の抑制に取り組んでいます。

【排ガス】

2011年度の排ガス排出量は8,725百万m3(国内8,376百万m3、海外349百万m3)で、国内の排ガス排出量は前年度に比べ9%減少しました。
国内のNOx(窒素酸化物)の排出量は前年度比で7%減少、SOx(硫黄酸化物)の排出量は同78%増加、ばいじんの排出量は同6%減少しました。SOxの排出量の増加については、受入廃棄物の組成の影響を受けたためと考えられ、廃棄物処理事業を除くDOWAグループのSOx排出量は、一昨年度とほぼ同じ水準にあります。

【水質】

2011年度のBOD(生物化学的酸素要求量)は前年度に比べ6%増加、COD(化学的酸素要求量)はわずかに減少しました。
BODについては、植物を利用した排水処理施設「ビオパレット」を有するDOWAハイテックにおいて前年度比で25%減少した一方、原料として受け入れた廃棄物量が前年度比で15%増加した小坂製錬において21%増加しました。またCODについては、秋田製錬において前年度比で7%減少しました。

■主な低減対策

●廃棄物処理施設の適切な運転管理
●ばいじんなどの除去率向上

〈 排ガス量の推移 〉

グラフ

〈 物質別大気排出量の推移 〉

グラフ

〈 物質別水域排出量の推移 〉

グラフ

化学物質の排出量、移動量

DOWAグループでは、化学物質の適正な使用と管理に取り組んでいます。

■主な低減対策

●工程で使用する薬品の回収、再使用
●有害性の高い化学物質を代替・使用しない製品の開発

単位 : t(ダイオキシン類はg-TEQ)

政令
番号
第一種指定化学物質名 排出量 移動量
大気 水域 土壌 自社
埋立
下水道 事業
所外
1 亜鉛の水溶性化合物 - 5.2
- - - -
31 アンチモン及びその化合物 0.05 0.33 - 103 - -
44
インジウム及びその化合物 - - - - - 6.1
53 エチルベンゼン 0.03 - - - - 2.9
72 塩化第二鉄 - 0.01 - - - 117
75 カドミウム及びその化合物 0.01 0.09 - 87 - 0.50
80 キシレン 0.03 - - - - 3.1
82 銀及びその水溶性化合物 0.01 - - 5.7 - -
87 クロム及び三価クロム化合物 - 0.07 - 151 - 2.1
132 コバルト及びその化合物 - - - - - 2.5
144 無機シアン化合物
(錯塩及びシアン酸塩を除く)
- - - - - 0.01
237 水銀及びその化合物 - - - 0.74 - -
242 セレン及びその化合物 0.02 0.18 - 8.1 - -
243 ダイオキシン類 0.14 0.001 - 0.31 - 25
258 1,3,5,7- テトラアザトリシクロ
[3.3.1.1(3,7)]デカン
- 0.12 - - - 567
272 銅水溶性塩(錯塩を除く) - 1.4 - - - 6.3
304 0.16 0.07 - 1,400 - 71
305 鉛化合物 - - - - - 354
308 ニッケル - 0.01 - - - -
309 ニッケル化合物 - 0.01 - - - 0.33
332 砒素及びその無機化合物 0.22 0.06 - 630 - 3.6
333 ヒドラジン - - - - - 3.5
374 ふっ化水素及びその水溶性塩 0.52 41 - - - -
405 ほう素化合物 - 12 - - - 1.3
412 マンガン及びその化合物 - 8.6 - - - 320

 

廃棄物・リサイクル発生量、排出量

2011年度の廃棄物・リサイクル発生量は1,399千トン(国内1,055千トン、海外344千トン)で、廃棄物量は684千トン、リサイクル量は715千トン、このうち有価物としてリサイクルした量は43千トンでした。国内における廃棄物・リサイクル発生量は、前年度に比べ5%減少しました。これは主に、土壌処理量の減少によるものです。
DOWAグループ内外で処理を行った廃棄物とグループ外のリサイクルを合計した排出量は844千トン(国内508千トン、海外336千トン)で、このうちリサイクル量は国内外合わせて159千トンでした。国内における廃棄物・リサイクル排出量は、前年度に比べ6%減少しました。なお、2011年度の建設リサイクル法対象の廃棄物等の発生はありませんでした。

■主な低減対策

●分類の徹底により廃プラスチック類の排出を2009年度比で70%削減
●工程変更により特管廃油を前年度比98%削減
●廃アルカリのグループ内処理量を前年度比10%増加

〈 廃棄物発生量の推移 〉

グラフ

〈 排出廃棄物の内訳 〉

グラフ

※環境・リサイクル部門(海外)において、過年度の廃棄物発生量の訂正がありました。

■2011年度の包装資材削減の取組

●容器の大型化による個別包装の削減など、梱包方法の工夫による包装材の削減 
●中古フレコンバッグや通い箱の活用など、容器・包装材の再利用の推進
●容器包装の持ち帰りや納入業者の回収の支援を実施

写真

TOPICSスコロダイトプロセス資源の有効活用と環境汚染防止

近年、世界の金属需要の増加と既存の優良な鉱床の枯渇などにより、処理が難しい鉱石が増えています。中でも銅鉱石は、品位の低下と同時に砒素などの不純物が多く含まれるようになり、金属を効率的に回収し、不純物を安全に処理する製錬技術の開発が課題となっています。 DOWAメタルマインでは、銅を製錬する工程で発生する高濃度の砒素を含む中間物から、砒素が溶け出さない「スコロダイト」と呼ばれる結晶を作り出す技術の実用化に成功しました。この技術は、低品位の鉱石から銅を高効率で回収し、砒素を安定的に分離し無害化できるため、これまで活用しにくかった資源の有効活用と地球環境保全につながります。

生物多様性の保全の状況

8,600本植樹

DOWAグループでは、秋田県小坂地区で保有する森林が生物多様性の高い地域となるよう、さまざまな生物が生息する森づくりに取り組んでいます。植生生態学の第一人者 宮脇昭・横浜国立大学名誉教授が所長を務める(財)国際生態学センターの指導の下、2011年度は、地域の方々とともに8,600本の植樹を行いました。

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DOWAグループのCSR

DOWAのCSR(企業の社会的責任)

トップメッセージ

特集1 DOWAグループのハーモニー ~DOWAグループはこんな会社です~

  • DOWAエコシステム
  • DOWAメタルマイン
  • DOWAエレクトロニクス
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CSR経営

DOWAのエコプロダクツ

社会性パフォーマンス

特集2 海外に広がるDOWAグループ

社会との関わり

お客様との関わり

社員との関わり

環境パフォーマンス

特集3 DOWAグループのエネルギー活用の取り組み

環境パフォーマンス

マテリアルバランス

INPUT

資源等の循環的利用の状況

OUTPUT

主要工場環境データ

経済経営パフォーマンス

経済性報告・環境会計

外部経済効果 EEBE(R)

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アンケート結果

基本要件

第三者意見

編集方針GRIガイドライン対照表お問い合わせ/冊子版請求