DOWAグループでは、枯渇性天然資源の消費を抑制するとともに、使用済み資源の循環的利用を進めることにより、持続可能な社会形成への貢献を図っています。
環境・リサイクル部門では、廃棄物の焼却処理によって発生する熱で発電するサーマルリサイクルを行っています。多種多様な廃棄物を原料として安定した発電を行うために、成分を一定にして供給するための前処理技術の向上と、適切な運転管理に努めています。
また、製錬部門においては、ニッケル、スズ、アンチモン、ガリウムなどのレアメタル回収や亜鉛リサイクルを強化しています。製造原料に占めるリサイクル素材使用量については、「総物質投入量: 原料」をご覧ください。
〈 廃熱発電量の推移 〉
サーマルリサイクル量
2011年度のDOWAグループ内におけるサーマルリサイクル量は416千トン(国内409千トン、海外7千トン)で、前年度に比べわずかに増加しました。また、国内で利用した廃熱発電量は66GWh、発電以外に回収利用した熱量は746TJ で、ともに前年度に比べわずかに減少しました。これは主に、小坂製錬において廃熱発電量が減少したことによります。
〈 廃熱回収量の推移 〉
マテリアルリサイクル量
2011年度のDOWAグループ内におけるマテリアルリサイクル量は140千トン(国内138千トン、海外2千トン)で、前年度に比べ15%減少しました。これは、マテリアルリサイクルの主要品目である汚染土壌処理量が前年度に比べ25%減少したことによります。
〈 マテリアルリサイクル(国内)の内訳 〉
※DOWAグループ内の熱量に関しては、計量法等の法に基づく測定項目でない場合があり、参考値を示します。
※CO2 排出量については、原則として系統電力購入量、化石燃料消費量及び受入廃棄物量に対して地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)における排出係数を乗じて求めています。受入廃棄物由来のCO2 排出量に関しては、この報告書の作成にあたり算定条件を設定しているため、行政への報告値と必ずしも一致しない場合があります。また、日本と海外の廃棄物の分類が異なることと、海外事業所の受入廃棄物に対し適切な排出係数の設定が困難であることにより、廃棄物起源のCO2 排出量については国内事業所分のみ表示しています。