事業活動の概要
DOWAグループでは、環境・リサイクル事業、製錬事業、電子材料事業、金属加工事業、熱処理事業とこれらに関連する輸送等の事業を行っています。
事業活動に際しては、製造プロセスや輸送において水や熱、廃棄物などの循環的な利用を進めるとともに、水力発電や太陽光発電の導入を含むエネルギー関連の諸施策を実施することで、省資源、省エネルギーならびに環境負荷の低減を図っています。
2011年度のマテリアルバランス
マテリアルバランスとは、DOWAグループの事業活動に対する資源やエネルギーの投入量（INPUT）、製品の生産量と環境負荷物質の排出量（OUTPUT）を表しており、DOWAグループの環境負荷の全体像を示すものです。
2011年度は、震災からの操業復旧と製品需要の回復、同時に新規事業の立ち上がりに伴って、前年度に比べ生産が増加しました。主に製錬部門（秋田製錬）における操業率の回復と、環境・リサイクル部門（エコシステム山陽）の微量PCB廃棄物の受け入れ開始が、マテリアルバランスに大きな影響を与えています。
これらにより、INPUT、OUTPUTが前年度に比べ大きく増加しました。具体的な数量については、各ページをご覧ください。
【 東日本大震災と電力について 】
東日本大震災を経た2011年度の電力使用について、DOWAグループの国内全体としては、前年度に比べ購入電力量が22GWh、自家発電量が7GWh、それぞれ増加しました。これは製品需要の回復に伴う増産と、電力不足に対応するため自家発電などを増強したことによるものです。
主な変動は、以下の通りです。
●製錬部門：増産に伴い、水力発電量と購入電力量がともに増加
●金属加工部門：ガス発電機の導入、既存重油発電機の増稼働
今後は、生産設備の省エネ化やプロセスの改善を一層促進し、改善を図ります。
