DOWAグループでは、「グローバルな事業で勝ち抜き、価値を認められる人材集団であり続ける」を目指す姿としており、中期計画V の人材・組織目標を以下のとおり掲げています。
雇用
DOWAグループでは、人員状況と成長計画を踏まえ、適正人員の維持を図っています。2011年度末(2012年3月31日)時点の従業員数は5,323名です。男女別比率は男性が89%、女性が11%となっています。契約社員、嘱託ならびに派遣社員などの臨時雇用者は1,523名です。
年度
属性 |
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | ||
国内正規社員 | 役員 | 126 | 1 | 127 | 1 | 123 | 1 |
管理社員 | 678 | 9 | 670 | 8 | 681 | 8 | |
一般社員 | 2,662 | 285 | 2,698 | 291 | 2,699 | 288 | |
国内非正規社員 | 派遣社員 | 290 | 454 | 432 | |||
パート、嘱託・期間雇用 | 670 | 241 | 741 | 270 | 826 | 265 | |
総計(派遣社員除く) | 4,136 | 536 | 4,236 | 570 | 4,329 | 562 |
人事
DOWAグループでは、以下の方針の下、公正な評価・処遇が行われ、育成に活用される状態を目指し、取り組んでいます。
考課者・被考課者双方で、会社制度の仕組みや基準の理解を深め、適切な考課や育成に活用する。 | |
各等級に求められる能力のレベル感を把握し、自己の等級に求められる業務遂行、行動・能力向上を図る。 |
上記目的の下、2011年度は、考課者トレーニング、被考課者説明会を開催し、従業員900名が参加しました。このほか、毎年人事制度調査を実施することにより、人事・評価に関する社員の意見を汲み取り、継続的な課題整理・運用改善に活用しています。また、キャリア形成支援制度としてキャリアマッチング制度を設けており、対象者は上司・自部門を経由することなく、募集のある部門へ直接異動希望を出すことができます。毎年定期的に実施されており、2011年度は2名が利用しました。
人材の育成と活用
DOWAグループでは、「グローバルに活躍できる人材を育てる」「育成する文化を定着させる」ことを目的としたさまざまな施策を展開しています。
施策の柱の一つに、「プロ人材の育成」を位置づけています。これは、専門性を高めつつ、経験により幅が広がるよう、OJTの強化や、職務につながる実践的教育機会の拡充、また、異なる職務の経験(計画的異動)による育成を図っています。
マネジメント強化策としては、職務連携型のコーチング研修、新任マネージャー研修を実施し、2011年度には50名が受講しました。
また、社員全員がグローバルな視点で考え、コミュニケーションできる組織を目指すために、語学教育を拡充すると同時に、入社3年目社員を対象として、自分の仕事を英語でプレゼンテーションする研修を開催するなど、新たな取り組みをスタートしています。
(人)
〈研修受講者数の推移〉
研修区分 | 年度 | 2009年度 | 2010年度 | 2011年度 |
---|---|---|---|---|
階層別研修 | 総受講者数 | 176 | 205 | 233 |
専門別研修 | 総受講者数 | 352 | 381 | 398 |
通信教育 | 制度利用者数 | 56 | 77 | 307 |
ワーク・ライフ・バランス
DOWAグループのワーク・ライフ・バランスは、社員がそれぞれのライフスタイルに応じて能力を最大限に発揮できるよう、仕事と家庭生活の両立を重視し、フレックスタイムなどの柔軟な勤務制度や子育て・介護目的の休暇制度の導入など、職場環境の整備を行っています。
2011年度は、13名の女性従業員が育児休暇を取得しました。今後も、さらなる両立支援のために、2009年度に策定した次世代育成支援行動計画に基づき、継続した取り組みを進めていきます。
安全衛生
DOWAグループでは、事故防止と安全意識の向上のために、労働安全衛生活動に関する社内教育を、社員や協力会社従業員に対して継続的に実施しています。特に環境・安全の教育が実務上不可欠な生産部門では、さまざまな訓練・資格教育のほかにリスクアセスメントや事故事例に関する勉強会なども開催しています。
2011年度は、全社で一斉点検及び対策を行ったほか、リスクアセスメント大会を開催し、安全対策の横展開を図りました。
DOWAグループの生産拠点における2011年度の事故災害状況について
厚生労働省災害統計における同規模の事業所での数値と比較すると、度数率は2.45に対し1.80と災害統計より低い値を示していますが、 強度率については0.21に対し0.89となり、災害統計より高い値を示しています。
※従業員が50~99名(DOWAグループの生産拠点における平均従業員数)の2010年の災害統計確定値と比較
健康
DOWAグループでは、「健康づくり」は「人づくり」の基礎であると考え、社員一人ひとりのかけがえのない健康を守るため、さまざまな助成制度(人間ドッグや婦人科健診など)の充実、定期健康診断の結果に基づく生活習慣病の予防など、従業員とその家族の疾病の予防と健康の保持増進に取り組んでいます。
また、従業員の意見聴取、職場での各種面談、メンタルヘルスカウンセリング制度の整備、長時間労働者に対する産業医面談や業務の適正な配分や効率化の推進、受動喫煙の防止などを通じ、生産性及び活気ある職場づくりと従業員の心身の健康のサポートにも努めています。
〈特定保健指導受診状況の推移〉
年度 | 2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | |
---|---|---|---|---|
メタボリック検診 | 受診数(人) | 2,045 | 2,380 | 2,446 |
受診率(%) | 51.0 | 58.8 | 56.7 |
技能教育の推進「TTC開設」
2011年2月にDOWAメタニクス(静岡県磐田市)に開設されたテクニカルトレーニングセンター(以下TTC)では、2011年度よりオペレーター社員向けの技能講習を開始しました。TTCでは、各事業分野共通の機器実習、危険体感を含めた安全教育など、各所に共通するポイントに関する集合教育を進めています。「設備の異常や劣化状態を『看る』『計る』『壊さない』」を達成目標として、専任講師の下で4日間みっちりと受講してもらうことで集中力を高め、より高い学習効果を目指しています。TTCでは、受講生の知識や経験のレベルに合わせて、「設備保全初級」「設備保全技術系新人」「設備保全中級」の3コースを用意し、1 班6 名という少人数体制で実習を行います。実習機材も1人1台を使用し、体感実習に主眼を置いたカリキュラムを組んでいます。2011年度の累計受講者数は275名となり、2012年度も約400名の受講生を迎える予定です。受講生からは「自分の担当する現場設備について、もっと勉強したいという気持ちになった。」という声もあり、TTCでは今後もDOWAグループの現場で活躍する「安全と設備に強いオペレーター」の育成に努めていきます。