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経済性報告・環境会計

環境配慮経営の社会的側面に関する状況

DOWAホールディングスは、日本政策投資銀行(DBJ)の「環境配慮型経営促進事業」におけるDBJ 環境格付審査において、2009年7月に続き最高ランクの格付を2012年1月31日付で取得し、同制度に基づく融資を受けました。
このほか重要な社会課題に対応するための取り組み状況などについては、「社会性パフォーマンス」をご覧ください。

財務ハイライト

欧米の財政問題やタイの洪水の影響、さらには国内市場の縮小など厳しい状況が続きましたが、自動車関連製品の需要は東日本大震災の影響による落ち込みからいち早く回復したほか、電子材料は多機能携帯端末向け製品などの需要が拡大しました。また、相場環境は金属価格が総じて高値圏で推移した一方、為替は円高基調が継続しました。
このような状況の中、大震災の影響を受けた国内生産拠点の早期復旧や夏場の電力不足対応など操業安定化に努めるとともに、アジア地域への事業展開を積極的に進め、事業環境の変化に機敏に対応した結果、連結経常利益は前期比10%減に留まり、209億円となりました。

〈 連結売上高・経常利益 〉

グラフ

環境配慮経営の経済的側面に関する状況

事業者における経済的側面の状況

国内原子力発電所停止への対応として、各事業所では節電への協力、自家発電の増稼動やガス発電導入などの措置を実施しました。環境会計により集計された2011年度の環境配慮等の取り組みコスト(環境コスト)及び循環資源の有価売却収入は、前年度に比べいずれも増加しています。2011年度の環境コスト項目においては、前年度に比べ地球環境保全コストにかかる投資が増加している一方、公害防止コストに該当し規制基準適合以上の環境改善効果を見込めない維持的費用支出も増加がみられます。

環境配慮等の取り組みコスト

2011年度の環境コストのうち費用額は総計5,543百万円、投資額は総計1,395百万円となっています。

環境改善効果を見込んでいる
主な取り組み内容
年間推計環境改善量
空調用ボイラの更新によるLPG削減
冷却水ルート変更による用水削減
高圧モーターのインバータ制御化
バグダストの重金属回収
16,000kg
62,000m3
200MWh
210,000㎏

(百万円)

大分類 中分類 主な費用項目 2011年度
支出費用と
減価償却費
主な投資項目 2011年度
新規固定資産
計上額
事業場内
コスト
公害防止
コスト
中和資材購入、
集塵設備維持、
排水分析など
2,885
尿素SCR装着車両購入、
バグフィルタろ布、
排水処理設備工事など
421
地球環境
保全コスト
フロン処理委託費、
インバータ導入償却、
省エネ炉導入償却など
104 高効率電気炉設置、
押込通風機更新など
791
資源循環
コスト
ばいじんリサイクル委託、
廃油処理委託など
1,812 鉄スクラップ回収設備
(解体工場)など
149
上・下流コスト パレット返却運賃など
梱包資材再利用コスト
17 流量計交換など 3
管理活動コスト ISO関連、
作業環境測定など
359   32
研究開発コスト 工程の開発・合理化など 265    
社会活動コスト 協会費など 69    
環境損傷対応コスト 集積場覆土植栽引当金 33    
総計 5,543   1,395

循環資源の有価売却収入

金属・スクラップ類や金属を含む水処理沈殿物などをリサイクル原料として売却したことによる収入は、1,583百万円でした。

  主な有価売却物 数量
[千t]
売却収入
[百万円]
国内 鉄くず、銅線、アルミなど 60 1,240
海外 海 外紙、木くず、金属くずなど 2 40
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