総エネルギー投入量
DOWAグループでは、エネルギー源として購入電力、自家発電、化石燃料、蒸気を使用しています。2011年度の総エネルギー投入量は15.8PJ(ペタ(=1015)・ジュール)でした。地球温暖化の防止に向け、省エネルギーを推進するとともに、太陽光発電及び水力発電の導入を一層促進し、CO2 排出のより少ないエネルギー利用への転換を図っています。
2011年度の火力発電量は1GWh、太陽光発電量は277MWh、水力発電量は63.3GWh でした。また、社外から木質バイオマスを熱源とする蒸気756GJ(購入量ベース)の供給を受けました。
■主な低減対策
●事業所内の熱源の有効利用
●設備の性能向上による省エネルギー
DOWAグループ内において発生した熱の利用状況については、「資源等の循環的利用の状況」をご覧ください。
間接エネルギー
CO2(二酸化炭素)の排出量を削減するためには、エネルギーの使用量の削減と使用効率の向上が欠かせません。DOWAグループでは、水力のほか太陽光などの再生可能エネルギー導入の拡大、省エネルギー型設備への切り替え、また物流のモーダルシフトなどにより、エネルギー消費量の削減と使用効率向上を推進しています。
購入電力量
2011年度の購入電力量は1,137GWh(国内1,115GWh、海外22GWh)で、国内の購入電力量は前年度に比べ2%増加しました。これは主に、秋田製錬における操業率の回復によるものです。
〈 購入電力量の推移 〉
化石燃料消費量
2011年度の化石燃料消費量は原油換算116千kL(国内112千kL、海外4千kL)で、国内の化石燃料消費量は前年度に比べ4%増加しました。これは主に、エコシステム山陽において微量PCB廃棄物を焼却処理する新炉が操業を開始し、灯油や廃油の使用量が増加したためです。
2011年度の輸送消費エネルギーは、218TJ(国内110TJ、海外108TJ)でした。
〈 化石燃料消費量の推移 〉
水資源投入量
2011年度の水資源投入量は、購入水5.1百万m3(国内4.6百万m3、海外0.5百万m3)、自家取水量97.2百万m3(国内97.2百万m3、海外は0.1百万m3 以下)の合計102百万m3 で、国内の水資源投入量は前年度に比べ25%増加しました。これは主に、秋田製錬における操業率の回復によるものです。
一方、2011年度には、渇水により夏季の地下水利用量が増加したり、積雪量が多かったため融雪・解氷用水量が増加した事業所がありました。このような気候変動による水資源利用への影響を認識し、水資源の適正な使用と管理に取り組みます。
■主な低減対策
●ポンプ動力の省エネ対策と同時に海水取水量を削減
●冷却水ルートの改善により河川水使用量を削減
〈 水資源投入量の推移 〉
総物質投入量
DOWAグループでは、製造や加工事業で原料となる素材、薬剤、部品、包装材などを使用するとともに、廃棄物処理事業で企業や自治体から排出された廃棄物を受け入れています。
2011年度の原料及び受入廃棄物を合計した総物質投入量は、2,211千トンでした。
■主な適正化対策
●品質向上による歩留まりの改善
●工程廃棄物の原料としての再利用
●自動清掃装置の導入による加工トレイの長寿命化
〈 原料使用量の推移 〉
原料使用量(バージン素材、リサイクル素材)
2011年度の原料使用量は850千トン(国内831千トン、海外19千トン)で、国内の原料は前年度に比べ8%増加しました。国内のバージン素材使用量は682千トン、リサイクル素材使用量は149千トン、熱処理受託品は59千トンでした。秋田製錬、DOWA IPクリエイションなどで素材(鉱石等)使用量が前年度に比べ増加したほか、DOWAサーモエンジニアリング半田工場などで熱処理受託品が増加しました。
〈 原料の内訳 〉
受入廃棄物量
2011年度の受入廃棄物量は、1,361千トン(国内939千トン、海外424千トン)でした。国内の受入廃棄物は、汚泥(非特別管理)が12%増加した一方、廃アルカリは5%、土壌は27%減少し、全体では前年度に比べ9%減少しました。また、DOWAグループではオゾン層の破壊や地球温暖化の原因の一つである、廃家電や廃自動車からのフロン及び代替フロンの処理を行っています。2011年度は、国内外で72トンのフロン類を回収・破壊処理しました。これはCO2 換算198千トンに相当します。
※環境・リサイクル部門(海外)において、過年度の廃棄物発生量の訂正がありました。
※廃棄物処理法において、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずる恐れがある性状を有するものを、特別管理産業廃棄物として指定し、他の産業廃棄物よりも厳格な基準によって処理されることとなっています。
特管=特別管理産業廃棄物の略
〈 受入廃棄物量の推移 〉
〈 受入廃棄物の内訳 〉