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【CSR特集】DOWAは地球を守ります。DOWAグループでは、金属のリサイクルに努め、限りある資源と環境の保護に貢献します。金属リサイクルは…省資源です。DOWAグループの重要な事業の一つとして、パソコンや家電に使われている電子基板等から貴金属をリサイクルし、社会に戻す仕事があります。この貴金属のリサイクルは貴重な資源を大切に使うだけでなく、環境にも優しい事業です。金属リサイクルが、どの程度環境に優しいかをエコロジカル・リュックサックという手法で見てみることにします。 「エコロジカル・リュックサック」とは、ドイツのヴッパータール研究所(Wuppertal Institute)で提案された手法で、ある製品や素材を作る際に、どれだけの物質が動かされ、変換されたかを重さに換算して表します。その重さが重いほど、製品は環境に対して大きなリュックサックを背負わせている(負担が大きい)ということになります。 たとえば、結婚式などで贈られる純金の指輪5gを鉱石から作る場合、エコロジカル・リュックサックの重さは約3tと言われています。これに対して、金属リサイクルでは鉱石を掘り出す必要がなく、鉱石の破砕や輸送に係るエネルギーも少なくすむため、リュックサックはわずか1kg、鉱石から作られる金の約3,000分の1ですみます。 CO2の発生量が少なくなります。金属リサイクルすることで温室効果ガスであるCO2の発生も少なくなります。 鉱石から金を作る場合、金の採掘や選鉱、輸送、製錬等に多くのエネルギーが使われます。これに対してリサイクルの場合は製錬によるエネルギー消費が主なもので、輸送距離も鉱石の場合より短くなります。 また、電子基板に含まれている金の割合は、鉱石中のものよりずっと多いため(約50倍)、回収される金の重さ当りのCO2発生量も少なくてすみます。 通常、金含有量5g/tの鉱石を使い金1kgを作るために、採掘から製錬までの過程で約60tのCO2が発生します。これに対して、リサイクル金の場合、1kg当りのCO2排出量は1.2tですみます。 DOWAグループは、森林育成・再生可能エネルギーの利用・温室効果ガスの破壊などにより地球温暖化の防止に貢献しています。森林育成DOWAグループは、緑化活動を推進しています。カラミ山や鉱山跡地の修復・緑化をはじめ、浄化土壌と堆肥を利用した植林活動、地域や工場の周辺緑化なども積極的に行ってきました。 現在、1道11県に人工林、天然林を合わせ1,613haの森林をグループ全体で所有しています。これらの森林には、スギ、マツ、アカシア、ブナ、ナラなどの多様な樹種があり、自然環境の保護や防災、水源涵養に役立っています。これら自社林のCO2吸収能力は、年間約9,000tと見積もることができます。 ※上記CO2吸収能力は、酸性雨等森林衰退森林モニタリング事業(林野庁1995-1997)で得られた全国1,034地点の平均材積成長量と優占樹種の容積量を基に推定された年間バイオマス成長量を用いて算出しました。 再生可能エネルギーの利用環境への負荷の少ないエネルギーとして、2006年度には小水力発電で69GWhの自家発電を行い、消費電力の一部を賄いました。また、162万tの地熱蒸気を発電のために外部に供給しました(地熱発電で約180GWh相当)。 これらは、地球温暖化をもたらすCO2に換算すると156,000tの削減効果に相当します。 廃棄物エネルギーの回収環境事業では廃棄物を焼却処理した熱も有効利用しています。 2006年度には廃棄物発電で16GWhの発電を行いました。これはCO2で換算すると10,000tに相当します。また、蒸気としても、全部で129,236GJ(ギガジュール)の排熱を利用しました。これは、原油換算で約300万KL、CO2では9,473tに相当しています。 廃棄物も無駄にしない。DOWAの取り組みのひとつです。 温室効果ガスの破壊DOWAグループは京都議定書で指定された高い地球温暖化効果を示すPFC、HFCなどや、オゾン層を破壊するR11、R12、R13などのフロン類を回収・破壊しています。2006年度に破壊処理したこれらはCO2換算でHFCが約2,700t分、その他のフロン類が約51,400t分(計54,100t)に相当します。 ※ クリックすると別ウィンドウで拡大表示します。 |