DOWA CSR報告書2007 © 2007,DOWAホールディングス株式会社

【CSRハイライト】

鉱山跡地などで本格的な森づくりにチャレンジ

DOWAグループでは、鉱山跡地など植生の困難な土地における森林育成活動を通して、自然環境の回復、保全を積極的に行っています。

鉱山跡地は、かつての事業活動で原植生が消失し、新たな植生が生育しにくい環境にありますが、DOWAグループでは、このような環境の厳しい地に積極的に木を植えて、自然の森に回復させていく取り組みを行っています。

また、植樹地の土壌づくりに地元や当社グループでリサイクルされた肥料や土壌を使用したり、地元の皆様とともに植樹行事や森林教室を行うなど、森林育成を通じて資源循環や地域社会への貢献に努めています。

小坂地区における森林育成活動

小坂製錬の社員による植樹

▲ 小坂製錬の社員による植樹

DOWA発祥の地、小坂地区では、現在、植生生態学の第一人者 宮脇昭・横浜国立大学名誉教授が所長を務める(財)国際生態学センターと提携して、鉱山跡地や製錬事業地内のカラミ山(金属製錬の際に発生した鉱さいが堆積した山)を緑豊かな森にする試みを行っています。

同センターの綿密な現地植生調査をもとに選定した潜在自然植生(この土地本来の樹種)16種類の樹種の苗木を1m2あたり4本と混植・密植する方法を採用しており、自然淘汰を経て、災害に強く、CO2の吸収能力に優れた広葉樹の多層樹林による本格的な環境保全森林に成長することが期待されます。

また、植樹の地ごしらえに、小坂町が資源循環事業として進めている「生活ごみと小坂町特産の桃豚の豚糞から作られた堆肥」と「当社グループの環境事業で浄化した浄化土」を活用し、土壌の改善を行っています。

2006年度は、鉱山跡地、カラミ山などで、コナラ・ミズナラ・ブナ・オオヤマザクラなど19,000本の苗木を植樹し、堆肥15t、浄化土7,458tを使用しました。今年度も同じ手法を用いて、これらの地においてさらに20,000本の植樹を目指します。

DOWA植林活動の概念図

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親子林業教室の開催

親子林業教室の開催

DOWAグループの小坂地区社有地では、毎年、秋田県鹿角地域振興局に協力して、「親子林業教室」が開催されています。2006年度も、10月に鹿角市立中滝小学校の全校生徒と保護者が参加し、当社グループの森林育成担当社員も指導者となって、間伐、枝打ち、巣箱づくりなどを行い、地域の子供たちと自然の中で楽しく触れ合う機会となりました。

VOICE

参加した小学生の皆さんからお手紙をいただきました。ありがとうございました。

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参加した小学生の皆さんからお手紙

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『誓いの記念碑』の建立

誓いの碑

▲ 誓いの碑

DOWAの創立記念日の9月18日、DOWA発祥の地・小坂において、グループの事業地を一望する高台の地に『誓いの記念碑』を建立し、その除幕式を行いました。

この記念碑は、当社グループが自然との共生を誓い、また将来を担う子供たちのために持続的な循環型社会の構築に努めていくことを誓うものです。

除幕式には、秋田県や小坂町の行政関係者、小中学生および高校生など多数の地元の皆様にご列席いただいて、記念碑の除幕を行い、碑の建立を記念して小坂町の木であるベニヤマザクラなどを植樹しました。

この様子は、地元のTVなどマスコミでも広く取り上げていただき、当社グループにとって、環境重視の今後の事業展開や地域との結びつきを深めるうえで、意義ある行事となりました。

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